マ ス ク と 「表 情 認 知」

こらいずは子どもに関わる福祉施設と鷹栖町に認めていただいたことから、町内の小中学校や保育園の先生などと同様に、全員ワクチン接種を受けさせていただきました。変異株のことがありますので、もちろん安心はできませんが、自分が感染し子どもに移してしまうリスクが少しでも減少し、安心して利用してもらえるようになるかなと感謝しております。ワクチン接種後であっても「手洗い・マスク」といった個々の対策はもちろん、事業所内の衛生管理は引き続き徹底してまいります。

ところで、コロナのおかげで感染予防の必須アイテムとなってしまったマスク
マスクを忘れて外出しようものならとんでもない目で見られるようになってしまいました。 今はそれも当然だし仕方ないこと。でも、これが長く続くと今後、子どもの成長にどんな影響を与えるのだろうかと危惧もしています。

人と人とのコミュニケーションには、「ことば」を介した方法(言語コミュニケーション)と、「ことば」以外の身振りや表情や声のトーンなどによる方法(非言語コミュニケーション)があるというのはご存じでしょうか?
少し難しい話ですが、アメリカのメラビアンという心理学者の報告では、「話し手」が「聞き手」に与える印象の中で、話している言葉そのものが影響している部分は全体のわずか7%であり、その他93%はノンバーバル(非言語)の要素とのことでした(メラビアンの法則)。特に見た目や表情、視線などの視覚情報は50%を超えていて、コミュニケーションには「ことば」自体よりも視覚を主とした「非言語」が重要だということです。
また、視覚的に相手の表情や情動を感じ取る手段として、ある論文では「大人は相手の目から感じ取る」傾向があるのに対して、「子どもは目よりも口の動きから感じ取る」という報告があります。特に、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもはその傾向が強く、その結果、目が合いにくく人の感情をくみ取ることが苦手とも言われています。

そこで、悩ましいのがマスク。
マスクは眼以外のほとんどの表情を隠してしまします。唇や口角の動きや歯などが見えないと赤ちゃんやASDの子どもは表情をつかみ取るのが難しいだろうと思います。これが長く続くとどうなるのか…
今後、「マスクと表情認知」に関する研究論文が出てくるかもしれません。
知らないだけで、すでに出ているのかな?

で、私がしているささやかなマスク抵抗運動。子どもがこらいずに来所して、手を洗っている時、5m以上離れた距離からマスクなしに「おはよ」と声を掛けます。子どもが帰る時も窓越しであればマスクを外して手を振るようにしています。子どもに大人の素顔を見せることをできるだけしてきたいと思っています。
その素顔を見た子どもが「かっこいい」と思うのか
「オッサンだな」と思うのかは… 

願わくば、少なくとも屋外ならマスクなしでOKという日常に、できるだけ早くなってほしいですね。

<書籍の紹介2>(今回の担当は谷口です)

「魔法の言葉がけ」 監修:平岩幹男

ついつい、「あ~‼〇〇ダメ~‼」「〇〇しなさいっ!!」子どもたちが小さかった頃、よく私が子ども達に言ってしまっていた言葉です…(笑)
日常生活で、一緒に何かをしながらの声掛けや関わり方をもっと知っていれば、ガミガミ言わず過ごせたのかな…
もう少し早く出会いたかった!!と思わせてくれた本をご紹介します。

遊びながら、一緒に何かしながら、親のちょっとした言葉かけで子どもの力が伸びると、成長を感じ嬉しいですよね。一息つきたい時や自分時間ができたときにぜひいかがでしょうか?
四コマ漫画もあり、とても読みやすいですよ。

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Aちゃんを「ギューッ」とした話

こらいずに来ていた「Aちゃん」。お父さんの異動で道外に行くことになりました。3月の利用最終日、いのりちゃんを「ギュッ」っと抱きしめてサヨナラしたかったのですが、コロナのこともあって、それはやめ「元気でね」と、いつものようにお別れしました。ところがその後、お母さんから「こらいずLINE」に「帰りの車の中で『先生とギューッてしたかった』としばらく泣いていた」と連絡が。そんな風に思っていのか… 「Aちゃんに会いに行こう。」そう思い、翌日お母さんに連絡して、彼女の家に向かいました。ご両親とAちゃんが玄関先で待っていてくれて、車を降りて近づくと『先生大好き』といって抱き着いてくれました。わずか数分の再会でしたが、とってもとても素敵な時間だったと思います。AちゃんはASDの特性が少なからずある子ですが、人を求めるいい所があるんだなと感じ、これからも、上手に育ってくれたらいいなと願っています。


保護者学習会を開催しました

本当はもっと早く保護者学習会または相談会を開きたかったのですが、相次ぐ「緊急事態宣言」「三密回避」など、なかなかみんなで集まる機運にありませんでした。今春でこらいずの利用が終了になるお子さんが多くいましたので、その保護者に限定して3月1日、10名ほどの保護者様に1時間程度お話しさせていただきました。

内容は「こらいず便り13号」にも掲載した「発達の特性(症状)があるからと言って、それがイコール障害ではない」といった話が中心です。講演後にお父さんお母さんとの意見交換の時間があまりとれなかったことが残念でしたが、それでも、保護者の皆さんにじっくりお話しできたことは、良かったなと思います。  

私は「究極の発達支援は保護者支援」と思っています。我々が一人のお子さんに直接関われる期間はわずかです。ですので、子どもへの支援はもちろんですが、子どもの育ちに悩む親に発達の道すじを伝え、前向きに子どもを育てていく手助けをする。そうすればその子どもはその子なりにうまく育っていく、そう信じています。

4月以降は、在籍されている保護者様にも学習会のご案内をいたします。蜜を避けるため、平日日中、夜間、土日… 何回かに分けて開催できればと考えています。保護者様それぞれのご都合を伺って日程を調整することにします。

 

保護者学習会 参加者の声


コロナ禍の中、勉強会を開催いただきありがとうございました。
周りの環境、先生や親の対応が大切な事がとてもよくわかりました。
が、いざとなるとなかなか実践できません。
こちらに余裕があり穏やかに対応をしている時は子供も落ち着いて過ごせていますが、こちらが余裕を失って対応を誤ると分かりやすく荒れます。
まさに、負のループ!断ち切ろうと。
小学生になっても定期的に勉強会を開催して頂けたら嬉しいです。   


高木先生のお話はポジティブに問題を考えたり実践しやすいことが多くとても参考になりました。
そして、楽しくお話を聞かせていただきました。
まだまだ心配なことはありますが、教えていただいたことを家庭でも心掛けながら実践してみようと思います。
希望を言えば…もう少し長く沢山話を聞きたかったです(2時間位は余裕で聞けます)。    


高木先生の話は2回ほど聞かせていただきましたが、私個人の感想としては、
「こんな子供がいて~・こうなって~・親御さんにこんなこと言われて~」と先生の体験談が資料の説明よりももっと聞きたいと思いました。
先生は「○○ちゃんがいて…」と具体的に名前も出すので、ますます親近感も出て聞き入るのですが、
軽く「○○ちゃんはこんな子どもで」と、説明があると良かったです。
3月でこらいずは終了になってしまいますが、4月以降も声をかけていたけたら勉強会に参加したいです。    


ありがとうございました

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『発達障害』という言葉は使いたくない

最近、こらいずに小さな図書コーナーができたことをご存じでしょうか?

専門書風の本もあれば、保護者の皆様に見てほしいなと思って新たに購入した本もあります。子育てのヒントになるような本を選んだつもりですので、機会があればご覧ください。簡単なレビューなんかも書いて紹介できたらと思っています。

 ところで、保護者の皆様に見ていただきたいこれらの本ですが、多くの書籍で表紙、タイトルに「発達障害」という表記があります。どういう種類の本なのかわかりやすくするためにそうしているのでしょうが、これでは親にとっては手にしずらいですよね。「自分の子が『発達障害』だと認めるようで…」「こんな本、家に置いといて子どもが見たらなんて思うだろう…」本当に察します。    

でも、これらの本には幼児期、学齢期、そして高校生から青年へとどう育てていけばいいのかといったヒントが多くあるのです。

 少し難しい話になりますが、“Developmental disorder””disorder”は「混乱・乱雑」という意味で、直訳すると「発達が混乱している(偏っている)」となるはずですが、なぜか日本語に訳したときに『発達障害』としたようです。この呼び方には以前から「症状(特性)があるだけで「障害」とするのは誤解を招くのではないか」という声もありましたが、長く使われていたためすっかり定着してしまいました。しかし5年ほど前、アメリカ精神医学会が診断基準を見直した際に(DSM-5)、日本精神神経学会がこれらの日本語訳を見直したのです!! 

「発達障害」        → 「神経発達症群」

「自閉症スペクトラム障害」 → 「自閉スペクトラム症」

「注意欠陥多動性障害」   → 「注意欠陥多動症」

「学習障害」        → 「限局性学習症」 

   

ざっくりいうと「どちらを使ってもいいですよ」ということのようです。
正しく知りたい方は、日本精神神経学会のホームページをご覧ください。

ただ、呼び方が変わっただけと思われるかもしれません。しかし、例えば集団でうまく振舞えない特性だけで「障害」と言うのではなく、「確かにそういう特性(症状)はあるよね。でも、この子なりにうまく適応できるように育てよう。そうできれば「障害」なんかじゃない」と考えています。

 この考え方の背景にあるのは、浜松医科大学児童精神科医の杉山登志郎教授が提唱する考えです。

<発達凸凹+不適応=発達障害>

「発達凸凹」というのは、子どもの個性、特性だったり症状と言えるかもしれません。でもこれだけで「発達障害」になるわけではないく、「発達凸凹」に「不適応」が加わるから「発達障害」になる。そういう考え方です。「発達凸凹」は子ども自身の特性ですが、「不適応」は実は大人が作る環境要因の影響が大きいのです。

「毎日叱られる」

「この子だけ特別扱いはできない」

「授業がさっぱりわかんないからもういいや」…。

こんな状況にならないように、保護者を含めた子どもに関わる大人が子どもの特性を理解しあい、共通認識の下でその子に関わり育てていく、それが大切だし大人の責任だと思っています。

これを実践するのは難しいことかもしれませんが、人口の少ない田舎町鷹栖町ならできるかも?
そう思って取り組んでいます。でも中々理想通りにはいかず。

お父さん、お母さん、保育園・幼稚園・学校の先生、役場職員の方とも連携して、一人の子どもを育てていく、そういうことができたらいいなぁと思ってます。

でも… 期待しすぎたらだめですよ。

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ある女子高生→女子大生の話

数カ月ほど前、ある女子高生がお母さんと一緒に相談に来られました。話を伺うと、幼少期から「忘れ物が多い」「物をなくす」「お友達との約束を忘れる」「部屋が散らかっている」「片付けられない」などの困ったことが多くあったそうです。ところが、明るく活発な性格でお友だちも多く、学力的にも優秀で、進学高校に入学し、先日、国立大学に合格できたとのこと。おめでたい話なのですが、そこで心配なのが「一人暮らし」。「うちの娘は大丈夫でしょうか?」という相談でした。

お話を聞いていて、このお子さんはADD(注意欠陥多動性症(ADHD)のうち「多動性」がないタイプ。女児に多いと言われている)の特性を持っているんだろうなと思いました。理解力の高いお子さんでしたので、本人に直接伝えることが有効じゃないかと思い、お母さんの了解を得て、本人に伝えることにしました。

「ADDという脳の病気があること」、「ADDの特徴」、「それがあなたにも重なること」、その上で、一人暮らしをしていく上で困らないためのアイディアをいくつか提案しました。その一つが「情報の視覚化(見える化)」。ADHDの人は注意が移りやすく、しかも忘れやすい。ワーキングメモリの弱さも指摘されています。そこで彼女に100円ショップで買ったホワイトボードを渡し、「大事な予定、約束はここに書きなさい。何でもかんでも書くと逆にわからなるから本当に大事なことだけにしなさい」等々伝えたのです。

その後、大学生になったその子から「ホワイトボード使ってますよ」と連絡してくれました。親がいなくても自分なりに工夫して、自分の力で頑張っているんだなと嬉しく思います。子どもの「生きる力」は素晴らしいです。

こらいずの子どもたちも、みんな何らかの困り感や課題を持っています。でも、それを「障害」と呼ぶのは好きではありません。「不適応をおこさなければ発達障害というべきではない」(杉山登志郎教授)という提言があります。何が問題なのか?その背景・原因は何か?どうしたらその子なりに育っていけるのか? こらいずでは、そういうことを考え、提案し、提供していきたいと思っています。

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新型コロナ感染予防対策について

新学期になって、やっと子どもたちは学校や幼稚園などに行けるようになったと思ったら再度の休校措置。コロナウィルス感染は本当に心配ですが、かといって長期間にわたってどこにも行けない生活は、体力低下や心理的ストレス、生活リズムの乱れなど、子どもたちにとって決していい環境ではありません。最大限の注意や対策をとりつつ、一日も早く、できるだけ日常に近い生活を子どもたちに送らせたいものです。

ところで、臨時号でもご案内したとおり、こらいずでは除菌対策、衛生管理を徹底するようにしております。そこで活躍しているのがスタッフの荻田君。彼には普段から清掃業務全般を担ってもらっていますが、3月からは除菌作業に没頭しています。子どもたちがよく触るドアノブやトイレなどは1日2回は除菌しています。また、子どもたちが使用したおもちゃ、教材などは子どもが入れ替わるごとに除菌し、机やいすも除菌を繰り返しています。同じことでも黙々と繰り返して続けられるのが彼の強みです。彼がいなかったらここまで徹底することはできないかもしれません。それでも、布製品など全ての教材を頻繁に消毒することはできませんので、お子さんの手洗いや手指消毒もご協力をお願いいたします。また、除菌作業のため、一人ひとりの支援時間が短縮になる場合があることをご了承ください。
 

コロナウィルスに伴う緊急事態宣言により、学校の再休校措置が取られることになりました。厚生労働省の通知では、「(児童デイサービスなどは)地域の感染状況を踏まえつつ、事業所への通所サービスの提供を縮小して実施すること等を検討すること」とされています。

この通達を受けて、こらいずの対応をどうするか判断に迷いましたが、「学校にも行けない子どもたちが安全に過ごせる場所」を提供すべきと判断し、通常通り開所することとしました。開所にあたっては、職員の健康状態管理はもちろん、利用されるお子さんの健康状態の把握、事業所内や備品・教材の消毒、衛生管理など、細心の感染予防対策をとることとします。ご利用の際は、こらいず便り9号(臨時)でお知らせしたとおりのご協力をお願いします。

もちろん、利用に不安を感じる方もいらっしゃると思いますので、その場合はお休みしていただいてかまいません。

お子さんの安全のためにご協力をお願いします。

鷹栖町内の保護者のみなさまへ
保護者様へお願い

こらいずは現在66名のお子さんに利用していただいており、そのうち約4割が鷹栖町のお子さんです。町内は送迎可能とし、旭川市内のお子さんは原則自主通所をお願いしています。ところがこのことが、私たちのちょっとした悩みになっています。

こらいずのコンセプトとして、「町内の子はできるだけ手厚く支援したい」「子どもへの支援だけでなく、お母さんたちの子育ての悩みを支援したい」という思いがあります。「発達支援は保護者支援」という言葉もあるくらいなのです。

旭川市内のお子さんはもちろんご両親も一緒にいらっしゃるので、今の発達段階や支援の内容を説明したり、ちょっとした雑談の中でお母さんが感じている疑問にお答えすることもあります。ところが、町内のお子さんの保護者様とお話しする機会は非常に少ないのが現状です。「これって本末転倒?」「市内のお子さんのほうが支援は充実しているのでは?」と感じています。

 そこでお願いです。町内で送迎を利用されている保護者様には、お忙しいこととは思いますが、できれば月に1度、少なくとも2ヶ月に1度は来所してお話しする時間を作ってください。あらかじめご連絡いただければ夕方6時以降でも構いません。お子さんのより良い支援を提供していくためにどうぞよろしくお願いします。

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新型コロナウィルス感染症拡大防止に伴う臨時休業について(臨時版)

日頃より当事業所の発達支援事業に対しましてご理解とご協力をいただきありがとうございます。

先日お伝えしたとおり、新型コロナウィルス感染症拡大防止の対策として、

令和2年2月28日(金)~令和2年3月4日(水)はこらいずを閉所することとしましたが、新たに政府から春休みまで小中学校、高校、特別支援学校を休校とする対策指針がありました。あまりにも長期ですのでお子さんのストレスやご家族の負担を憂慮しております。

当初、児童デイサービスも同様の扱いとされておりましたが、その後、「感染予防に留意した上で原則として開所」するよう通知がありました。

これを受けて、当事業所として今後の対応を検討し、「こらいず」は個別対応を基本としているため集団による感染リスクは低いことから、3月9日(月)から再開することとしました。

事業所を再開するまでの間、可能な方については、あらかじめ電話等でご承諾をいただいた上でご自宅を訪問させていただきたく思います。ご希望があれば20~30分程度、普段している個別支援をご自宅で提供することも可能ですし、玄関先でお話を伺うだけでも構いません。その際、今回の臨時的な扱いとして「利用者の居宅等に訪問して健康管理や相談支援を行った場合に、通常のサービスと同等の報酬を算定することが可能」と通達されていますので、併せてご了承ください。

来週からは、通常どおり開所いたします。お休みされる場合や送迎場所、時間が変更になる場合はご連絡ください。なお、利用の際は、別紙の注意事項をお読みいただいて、感染予防にご協力ください。

たかぎ発達支援室 こらいずたかす

代表 高木 陽出

<来所しての発達支援を受けられる際の注意事項>

この期間は感染予防を徹底するため、以下の点についてご協力ください。

○来所前には必ず検温をしてください。37.5℃以上の発熱がある場合、せきやくしゃみが出る場合は利用できませんのでお休みください。

○来所されたら手洗い、手指消毒、うがいをしてください。

○できるだけ他児と接触しないようにするため、原則、個室での支援のみとします。

○支援終了後は速やかにお帰り下さい。

○支援終了時間にお迎えに来ていただいている保護者様は、いつもより早めにいらしてください。

○個別支援で使用した教材・遊具・おもちゃなどは一人のお子さんごとに除菌消毒します。そのため、一人ひとりの支援時間は通常より10分ほど短くなります。

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『こらいずのご利用について』

こらいずの利用者数

平成30年5月の開設以来多くのお子さんにこらいずを利用していただいております。現在の利用者数はと言いますと下表のように全体で67人となっています。定員の目安を50人としていましたので、ありがたいことにそれをはるかにしのぐ人数になっています。しかし、その結果、利用枠がなくなっていることも事実です。特に放課後の時間帯は全く空きがありません。

毎月のご利用状況はこちらから。 ご利用について

新規利用希望者の受け入れ

このような状況ですので、現在、学齢児のお子さんは新規の利用をお断りしています。未就学児についても、今年夏以降に契約した旭川市内のお子さんには「小学校入学まで」ということをご承諾いただいています。

今後について

こらいずの基本コンセプトのひとつは、「鷹栖町の子どもたちを手厚くみたい」です。とはいえ、旭川から来ていただいているお子さんも大切なので、皆さんが安心できる方法を検討していきたいと思います。

『第4回旭川しんきん創業アワード』に参加しました

『しんきんアワード』とは創業2年以内の個人・法人が事業のアピールなどプレゼンをし、新規性や将来性を審査いただくものです。お世話になっている旭川信金末広支店支店長代理の方にお薦めいただいて挑戦しました。最優秀賞の副賞は、なんと…よだれが出ます ところが昨年の最優秀賞受賞者が、高齢者のデイサービスを経営する同業の作業療法士さん… 「同職種が2年連続で1等賞はないな」と思いつつ、11月23日の最終プレゼンテーションに臨みました。自分のやりたいこと、伝えたいことがありすぎて10分には納めきれなかったのですが、なんとか自分の思いを表現してきました。

でも、他の発表も魅力的なものばかりでしたので受賞自体ムリかもと。  そして結果は・・・ 優秀賞(2位)「…やっぱりな」と心の中で苦笑い。でも、たかぎ発達支援室のコンセプトや独自性が認められたことはありがたいですし、今後の励みにもなります。

この話には余談がありまして。最終プレゼンの前日、息子に「お父さん何位だと思う?当てたら小遣いやるわ」と問うと、「ん~パパなら2位かな」。父親の威厳なし。しかも当てやがった笑。そして、3人の子どもたちに受賞祝いを渡したのです。

こらいずの子どもたちにもクリスマスの時期に合わせて、ちょっぴりですが受賞祝いをお渡ししますね。

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市町村への支援事業を始めました

「たかぎ発達支援室」を開設する基本理念は『地域に根差した発達支援』でしたので、『こらいず』の運営だけでなく、鷹栖町の子育て発達支援施策に参画したいと思い、町長はじめ役場職員の皆様に相談してきました。ありがたいことに、町立保育園保育士さんの研修に招かれ、町の乳幼児発達健診にも声をかけていただきました。また、町立小学校の先生方とも情報交換できるようになって支援学級に在籍するお子さんたちの様子を共有できようとしています。いろいろな面から鷹栖町の子どもたちの支援が充実するように事業をしていきたいと思っています。

これとは別に、今年度より『市町村発達支援受託事業』を始めました。委託していただいた市町村は、北見市、美幌町、羽幌町、幌延町、東神楽町、当麻町、清水町などです。どんなことをするのかといいますと、市町村の発達支援センターや保健センターに出向いて、お子さんの発達段階をチェックし、保護者の相談を受けたり、センター職員の皆さんへ助言や提案をしています。

民間児童デイ事業者が市町村の発達支援センターに支援するということはおそらく北海道では例がありません。「たかぎ発達支援室」の基本理念は鷹栖町及び旭川近隣の子どもとその保護者達を丁寧に支援していくことに変わりはありませんが、他の地域にいる人でも、子どもの心配なことをすぐにでも相談したいと思っている人がいれば、可能な限り時間をおかず保護者さんの不安を軽減したいと思っています。

こらいずの冷蔵庫には「のみものメニュー」が貼ってあります

子どもたちは「のみものメニュー」をみてスタッフに注文(要求)することにしています。自分で勝手に開けてしてしまうのではなく、「○○が飲みたい」「○○ください」と伝える、人に伝えることで自分の願いが叶うという経験は、コミュニケーションスキルの基盤としてとても大切です。
ところで、メニューにはいくつか「うりきれ」ラベルを貼るようにしています。「カルピスは今日は売り切れです」など子どもに言うのですが、本当は在庫はあるんです。こだわりの強い子は、例えば「冷蔵庫には常にオレンジジュースがある」と思い込み、そうでないとパニックに陥りやすいため、あえて「うりきれ」を表示することで「ない時もあるんだよ」と子どもに教ています。「じゃんけんは勝てない時もある」「ゲームは負ける時もある」「いつもの道と違う道を通ることもある」ということを経験をとおして理解していくと子どもたちの適応性が高まっていくのです。

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楽しいゴールデンウィークでしたか?


ついに「令和」になりましたね。私を含め、多くの親御さんは「昭和-平成-令和」と3つの時代を生きたことになります。令和天皇陛下は59歳とのことなので、30歳代の若いお母さんは確実に4つ目の元号にも出会う のでしょうね(笑)。新しい元号がすべての人にとっていい時代でありますように。  ところで、今年の10連休はいかがでしたか?しっかり満喫できた方、チョットもて余した人、仕事があって困った家庭など様々だったのではないかと思います。
私はと言いますと、息子の中学野球部合同合宿にノコノコとついていきまして2日間野球づけ。とはいってもほとんど見てるだけです。小学生の頃は練習に参加して直接教えたりもしましたが、中学生ともなるとスピードもパワーも親が太刀打ちできるレベルではなく、寂しくグランドの外から口だけ出しています(笑)。それでも子どもたちの一生懸命な姿を見られるのはどんなスポーツであれ、親としては嬉しいしわが子の成長を頼もしく思えるものですよね。

「福祉・介護職員処遇改善加算」にご理解をお願いします
皆様にご利用いただいている、こらいずは、基本利用料金のほかに様々な加算をさせていただいております。車で送り迎えしたときの「送迎加算」、私たち作業療法士等が支援した場合にご負担いただいている「特別支援加算」などがあります。この度、当事業所でも「福祉・介護職員処遇改善加算」を申請し許可をいただきました。この加算は、大まかに言いますと、一般的に賃金の低い福祉・介護職員に対して、発達支援の知識や技術向上の計画とともに賃金を上げることを条件に、利用料を約8%加算させていただくものです。加算分はすべて職員の賃金に充当することになっています。
これに伴い、4月利用分から皆様の自己負担額は1回あたり70~80円程度上がることになりますが、スタッフの処遇をよくしたい趣旨をご理解ください。

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みんなのこれからを祈ってます!


2月中は、こらいず終了時刻には、もう真っ暗でしたが、やっと最後の子どもたちを明るい夕日の中で見送れるようになりました。春が来ますね。春ということは… 卒園、卒業、入園、入学、そして転校。子どもたちにとって、新たなステージに向かう季節です。

3月で、こらいずを卒業するお子さんがいます。みごと高校に合格した、Iくん、Sくん、Kさん。札幌に行くYくん、東京に行ってしまうRくん、短い期間だったけど、こらいずに笑顔を届けてくれてありがとう。みんなめんこかった。いつかまた、遊びに来てください。

また、新たに入園・入学するお子さんは、新しいお友達や先生との出会いがあり、新たな環境での生活が始まりますね。新しい環境は、期待と不安、ドキドキとワクワクですね。楽しいこと、大変なこと、いっぱいあると思いますが頑張ってください。こらいずに来たら、いろんなことを教えてください。

事業所評価 保護者アンケート」ご協力ありがとうございました

先日、保護者の皆様にお願いしました「保護者アンケート」、ご協力いただきましてありがとうございました。皆様からの評価・ご指摘をもとに、「事業所自己評価」をまとめました。これについては後日皆様にも配布いたします。

ところでこの報告書をまとめていく中で、こらいずの運営状況などを、皆様に伝える努力が足りなかったなぁと反省しております。言い訳ですが私は若いころからコツコツが苦手で… 『スイッチ』がはいると夜中でもやり続けるのに、モチベーションが下がるとぜんぜんしない… 40歳に近くなって『コツコツできない注意欠陥タイプ』と自覚してから、それなりに自分をコントロールするようになりました。同じタイプの子どもはこらいずにも多くいますが、「悪いところを治さなければ」ではなく、子どもの個性としてとらえ、「こうしたらうまくできる」という視点で育てていきたいですね。この話については、日を改めて詳しくお伝えしたいと思います。


~チョットおもしろい話~
先日、念願だった教材を購入しました(と言ってもただのパーティーグッズですが)。TVのバラエティでよく見かける、「早押しスイッチ」と「ピンポ~ン」「ブブ~ッ」と鳴る「〇×マイク」です。これが子どもたちに大うけで「もっとやりたい」と。単なるクイズゲームと思いきや、実は奥深いのです。子どもは答えたい(スイッチを押したい)ので一生懸命問題を聞こうとします。これは、集中力や傾聴態度、言語理解につながります。設問の難易度によって、聴覚的記憶、概念、視覚的イメージのトレーニングにもなります。更にマイクが向けられてから答えるルールなので、待つこと(衝動性を抑えること)にも役立ちます。工夫次第でいろんなトレーニングができるんです。
ちなみに、某療育センターでは、定番アイテムなんですよ(笑)


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