「こらいず」の発達支援
こらいずは、支援を必要とするお子さん一人ひとりに、丁寧な支援を提供していくことを発達支援事業所の特徴にしたいと考えています。ですので、集団活動よりも個別支援が中心となります。
また、保護者支援にも力を入れていきたいので、保護者の皆様にも都合がつくときは同席していただいて、お子さんの反応や表情、行動の様子や変化などを直接見ていただきたいですし、保護者のご相談にもできるだけ応じたいと思います。
こらいずのスタッフには、旭川肢体不自由児総合療育センターで27年間、小児を専門にみてきた作業療法士(管理者)のほか、主に肢体不自由児に対する訪問リハの経験がある作業療法士がおります。更に高度行動障害者支援研修を修了した職員もいますので、肢体不自由、発達障がいのお子さんへの支援はもちろん、発達検診等で発達の遅れを指摘されたお子さん、医療機関を受診すべきか迷っている保護者のご相談にも応じられます。お気軽にご相談ください。
「こらいず」の利用申し込み・問い合わせ
こらいずの利用を希望される方、検討中の方は「お問合せ」からご絡ください。 追って、担当者から電話相談または面談相談の日程についてご連絡いします。 なお、返信は、数日お待たせすることがありますのでご了承ください。
「こらいず」が提供する支援内容
乳児期(0ヶ月~12ヶ月)の発達の心配
乳児期の発達で、「首の座り」、「お座り」、「はいはい」、「初歩」など、運動の発達が遅れていたり、「夜泣きがひどい」、「ずっと寝ている」、「抱っこを嫌がる」、「笑わない」、「目が合わない」などがあると、育てている親は不安になりますよね。でも、親としては心配しながらもきっと個性の範囲だろうと思いたいものです。もし、ご相談いただければ、一緒にお子さんの様子を見せていただきながら、その理由、家庭での関わり方、こらいずで対応できる支援内容、受診すべき医療機関の紹介などお伝えします。
感覚の偏りによる行動上の困り感
「触られるのを嫌がる」「運動会やお遊戯会に参加できない」「トイレで排泄できない」「スーパーなどに行くと走っていなくなるので連れていけない」「集団活動に参加できず一人で遊んでる」「いつもの通園ルートと異なると泣いて怒る」。
見た目には子どものわがまま、あるいは、いわゆる不適応行動(大人が困る行動)と誤解されがちですが、実は、子どもの感覚面の偏りによる可能性が高いのです。
本当は、子ども自身が悪いのではなく大人が子供の特性を理解していないこと原因です。こらいずでは、これを評価し、対応方法を保護者に提案します。
運動の苦手さ、不器用さ
肢体不自由児や運動発達の遅れのあるお子さんに対しては、座位訓練や立位・歩行訓練など姿勢・運動のリハビリを提供します。また、明らかな運動発達の遅れはないものの、「転びやすい」、「動きがぎこちない」、「おゆうぎが苦手」、「自転車に乗れない」など運動が苦手なお子さんは、ボディーイメージや運動企画の問題を持っている場合が多いため、これらを評価しながらスモールステップで支援していきます。
「不器用」「手の発達」の問題
・「えんぴつ」「はさみ」「はし」など道具の操作につまづくお子さんも多くいます。背景に発達性協調運動の問題を抱えている場合が多いため、これらの評価をしながら、必要な支援を提供していきます。
・利き手がはっきりしないお子さん、潜在的には左利きなのに右手を使うよう教えられてきたお子さんもいます。年齢によって対応は異なりますが、どうしていくべきか検討します。
・学齢期になると、定規、コンパス、 鍵盤ハーモニカ、リコーダーなど、いろいろな道具の使用が必要になります。これらの操作が苦手なお子さんは消極的、拒否的になりやすいため、操作の練習のほか、道具の改良や操作の簡略化など、自信を失わないような支援をします。
読み書き、計算の困難さ
「ひらがな、漢字がわからない」、「文章の読み飛ばし」「板書が苦手」「くり上がり・くり下がりがわからない」など、学習上の苦手さを持つお子さんも多くいます。これらのお子さんには、眼球運動や視覚認知、ワーキングメモリやメンタルローテーションのトレーニングが有効と言われています(難しい単語ばかりですみません。実際にお話しするときは具体的に説明します)。一人ひとりにあった教材やパソコンソフト・アプリを検討し提供します。
人とのかかわり方、集団での適応力
・「『ちょうだい』が言えずに奪い取ってしまう子」、「順番が待てない子」、「座っていられない子」、「衝動的に他者をたたいてしまう子」、「『やめて』と言えない子」、「集団のルール、暗黙の了解(不文律とも言いますね)がわからない子」。対人関係や集団適応に困っているお子さんや保護者は多いものです。
これらの背景には感覚特性や認知特性が影響していると言われています。このことも考慮しながらソーシャルスキルトレーニング(SST:社会生活技能訓練)を行います。
・SSTは、例えば公共交通機関の利用であれば、時刻表の見方、路線図や運賃表の見方、乗り降りの方法、車内での過ごし方、支払い方法、乗り遅れたとき・乗り過ごした時の対処など、いろいろなシチュエーションを想定してシミュレーションしていきます。実際に鷹栖から旭川駅までバスなどを利用した実地訓練も考えています。
身辺自立
・就学までに自立してほしい「食事」「更衣」「排泄」(まとめてADLと言います)についても支援していきます。ADLの自立が困難な理由には、運動麻痺などによる動きの制限がある場合、知的な遅れで複雑な動作やADLの社会的理由が理解できない場合、感覚過敏やこだわりにより特定のことができないなど、いくつかの理由があります。これらの原因を詳しく確認しながらスモールステップでできる方法を提案します。
・また、保護者へのADL支援の考え方を支援します。親は子どもの成長を願うあまり、ADLの自立を早く進めようとする傾向もみられます。例えば、2歳から箸を使い始めようとすることなどが典型的ですが、手指分離の発達から見ると箸操作は4歳未満では機能的に無理があるのです。ADLに限らず、子どもの発達は決して『早いことがいいこと』ではありません。このような説明を保護者の方々にしていきたいと思っています。
高校進学、その先の就労を見据えて
・こらいずの利用対象は中学生までとしていますが、お子さんの人生はその後の高校進学、就労と続いていくことから、そのための準備はお手伝いしていきたいと思っています。
・こらいずでは、小学校高学年から中学生に対して、高校進学までにそれぞれの能力に応じて身に着けてほしい課題を設定し提供していきます。
・進学する高校の選択肢はいろいろありますが、自宅から通学するとしたら、「バスで通えるようにならないと」「スマホの使い方を教えなきゃ」「困ったときにどうしたらいいか教えないと」…
・更に高等養護学校への進学となれば、寄宿生活の想定も必要です。「洗濯を含めた衣類の管理」「余暇の過ごし方」「週末の帰省」等々。いろいろありますね。
・軽作業にも取り組みます。木工作業ができる作業室や園芸のできる畑も用意していますので、子どもたちそれぞれの希望に合わせて、できることに取り組んでもらいます。鷹栖名産のトマト、ミニトマト、なす、きゅうり、しそ、いちごなど、収穫したらみんなで食べちゃいます。あまったらみんなの家庭へお土産出来たらいいですね。どんな作物にするかお楽しみに。
制度外支援(法人事業)
「制度外支援」とは、受給者証を使用せず、全額自己負担で利用していただく事業です。
児童福祉法に基づく障害児通所支援事業所の「こらいず たかす」とは別の、個別の発達支援です。たかぎ発達支援室代表が責任をもって対応いたします。
こんな方におすすめ
・定期的な利用ではなく、年数回程度、必要な時だけ利用したい方。
・遠方にお住まいで日常的な利用が難しい方。
・受給者証を申請しても発行されない方。
・受給者証は申請したくないが利用したい方。
開設
平 日:17:30~19:30
土曜・日曜・祝日:9:00~15:00
※完全予約制 実施しない日もありますので、お早めにお問い合わせください。
支援時間
1回50~60分程度(例:直接支援40分、保護者への相談支援10~20分)
利用料
お問い合わせください。
なお、初回は相談を中心に対応しますので料金はいただきません。十分ご理解いただいた上でご利用を希望された場合、2回目以降、利用料をお支払いいただきます。
対象
乳幼児から18歳程度
障がいの有無、種類・程度にかかわらず対応いたしますが、希望される支援の内容が支援室代表の専門領域では十分にこたえられないと判断した場合は、お断りする場合があります。
予約・問い合わせ
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1か月以上前にお問い合わせいただけると助かります。