市町村への支援事業を始めました

「たかぎ発達支援室」を開設する基本理念は『地域に根差した発達支援』でしたので、『こらいず』の運営だけでなく、鷹栖町の子育て発達支援施策に参画したいと思い、町長はじめ役場職員の皆様に相談してきました。ありがたいことに、町立保育園保育士さんの研修に招かれ、町の乳幼児発達健診にも声をかけていただきました。また、町立小学校の先生方とも情報交換できるようになって支援学級に在籍するお子さんたちの様子を共有できようとしています。いろいろな面から鷹栖町の子どもたちの支援が充実するように事業をしていきたいと思っています。

これとは別に、今年度より『市町村発達支援受託事業』を始めました。委託していただいた市町村は、北見市、美幌町、羽幌町、幌延町、東神楽町、当麻町、清水町などです。どんなことをするのかといいますと、市町村の発達支援センターや保健センターに出向いて、お子さんの発達段階をチェックし、保護者の相談を受けたり、センター職員の皆さんへ助言や提案をしています。

民間児童デイ事業者が市町村の発達支援センターに支援するということはおそらく北海道では例がありません。「たかぎ発達支援室」の基本理念は鷹栖町及び旭川近隣の子どもとその保護者達を丁寧に支援していくことに変わりはありませんが、他の地域にいる人でも、子どもの心配なことをすぐにでも相談したいと思っている人がいれば、可能な限り時間をおかず保護者さんの不安を軽減したいと思っています。

こらいずの冷蔵庫には「のみものメニュー」が貼ってあります

子どもたちは「のみものメニュー」をみてスタッフに注文(要求)することにしています。自分で勝手に開けてしてしまうのではなく、「○○が飲みたい」「○○ください」と伝える、人に伝えることで自分の願いが叶うという経験は、コミュニケーションスキルの基盤としてとても大切です。
ところで、メニューにはいくつか「うりきれ」ラベルを貼るようにしています。「カルピスは今日は売り切れです」など子どもに言うのですが、本当は在庫はあるんです。こだわりの強い子は、例えば「冷蔵庫には常にオレンジジュースがある」と思い込み、そうでないとパニックに陥りやすいため、あえて「うりきれ」を表示することで「ない時もあるんだよ」と子どもに教ています。「じゃんけんは勝てない時もある」「ゲームは負ける時もある」「いつもの道と違う道を通ることもある」ということを経験をとおして理解していくと子どもたちの適応性が高まっていくのです。

この投稿(こらいず便りweb)は、利用者向け「こらいず便り」をもとに、
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