年が明けて、今夜も吹雪模様はやむ気配のない中、浴槽に浸かった時のこと。 よく見えない目を凝らして湯面を見つめると水面の揺らぎとは異なる線を見つけた。 両手を湯に沈めてゆっくり引き上げてみると、一本の長い髪の毛が腕にかかってき た。
成人式のために帰省している次女の髪と気づくのに時間はかからなかった。 「そういえば長女の髪より細くて柔らかいんだったな」とか思いながら、その動作を 繰り返すと再び何本か腕に絡みついてきた。
「浴槽に髪を落とすのマナー違反なんだよ」と教えてきたはずだったが。 でも、不思議とその髪の感触は不快ではなく、むしろ心地よく嬉しさを感じさせた。 「家を出た娘が今日ここに居る」そう感じたからだろう。
我が家では子どもたちに「高校を卒業したら家を出て好きなところに行きなさい」と 言ってきた。なので、18歳までに「お前はどこに行っても大丈夫」な人になれるよう育ててきた。そして娘たちは家を出てそれぞれ新しい生活をスタートさせた。 大事に育ててきた我が子が親元を離れるのは、親として心配であり不安でもあり。 でも、子どもはいつか巣立つものだし、そうなっていくように育てることが親の役目であり責任なんだろう。それが、15才なのか、18才なのか、もっと先なのか… わかっているのは、親はいつか子離れしなければいけないということ。 「ヒト」という生き物は、親元から離れるのに20年もの年月をかける究極の就巣性生物とも言えそう(注:生物学的に正しい解釈ではありません。ヒトは「二次的就巣性」と言われます)。ということは、「ヒトの親」も20年かけて子どもと一緒に成長していくのかもなと感じる。 子どもは一人ひとり万別。ほかの人と比べて優れているとか劣っているとか、そうい う見立てで子どもに向き合うのは決していいことではない。そうではなくて、子どもによっていろんな育ちがあるのは当然のこととして、他と比べるのではなく、その子なりにしっかりと、たくましく育つよう導いていける親になっていけたらいいんだろうな。 こらいずは、そんな子育てのお手伝いを少しでもできるところでありたいなと思う。
今回は、エッセー風に綴ってみました。この年にしてロマンチストに目覚めたかも。 さて、今夜も浴槽すくってみようかな?
大変遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
通所支援事業所の見直し方針 昨年末、厚労省は通所支援事業所の見直しを検討しているという報道がありました。
要旨は、「ただ預かっているだけ」とか「塾や習い事的な内容」といった事業所を指定から除外するというものです(詳しくは新聞記事をご覧ください)。利益優先で子どもの発達支援にそぐわない事業所は当然淘汰されるべきものと思いますが、記事にあるようにその線引きの問題はありそうです。 制度の改定は2024年とされていますので、今年中には詳細が決定されることになるかと思います。この素案内容によれば、こらいずの場合、作業療法士が常勤していますので「特定プログラム特化型」に指定されそうです。詳細がわかりましたらお知らせ いたします。
事業所評価のご協力をお願いします
児童発達支援事業所は、年に1回事業について自己評価をして公表することになっています。これに伴い、利用保護者様からも評価やご意見をいただいいております。つきましては、評価アンケート用紙をお配りしますので、ご記入の上事業所内の回収ボックスにご投函ください。詳細は後日お知らせいたします。
この投稿(こらいず便りweb)は、利用者向け「こらいず便り」をもとに、
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