① 診断は医師がすることであって我々ができることではない
② 神経発達症の診断はインフルエンザのようにプラスorマイナスというものではない
③ 誰でも多かれ少なかれ神経発達症の特性は持っていて、生活や集団活動に影響するほ ど困っているかといった「程度」の問題(スペクトラム(連続体)という考え方)
④ 神経発達症の診断を受けたとしても、それがイコール「障害」ということではない
⑤ 保護者を含めた関係する大人が共有してその子の特徴を理解し、できるだけ早くから 適切な関わり方をしていくことができれば、「障害」にすることなくその子らしく 育っていくことが期待できる
⑥ そのためにお医者さんに客観的に判断してもらうことは有用(睡眠リズムのこと、お薬のことなどが相談できることも含めて説明しています)
親にしてみれば自分の子が神経発達症(発達障害)かもしれないと言われたらショックでしょうし受け入れがたいことです。しかし、保護者との面談の中で聞き取りをしていくと「落ち着きがない」「集団行動が難しい」「癇癪・乱暴な行動が多い」「こだわりが強い」など、一つひとつの困り感については「確かにそうなんです」となります。そこで 「お医者さんに診てもらって必要な医療と日常的な支援を助言してもらい、それを地域の先生方にも理解してもらって、いい子育て環境を作っていくことができれば、お子さんはもっと伸びていくと思いますよ」と伝えています。
場合によっては子どもに関わる時間よりも保護者と話している時間の方が長くなること もありますが、私は「究極の発達支援は保護者支援」と考えているのでこのことはとても大切なことです。ありがたいことに、このような面談をした親御さんの多くは「話が聞けて良かった」と前向きにとらえてくれているそうです。親にしてみたら、発達支援セン ター、児童相談所、医療機関などを利用するというのは気が重いことでしょう。その気持ちはよくわかります。だからこそ地域で身近に接している私たちは親御さんが子どものた めに前向きに判断し進めるよう支えていかなければいけませんね。
「発達障害の子どもの心と行動がわかる本」 田中康夫(監修) 東西社 より
いよいよ年末ですね。子どもたちにとっては冬休み、クリスマス、お正月と楽しみなこと がいっぱいでしょう。クリスマスイブにサンタさんからプレゼントをもらい、クリスマス にはお母さんからもプレゼントをもらうと張り切っている子もいるようです。サンタさん も大変ですねw 帰省や旅行に行かれるご家族もあるかと思います。道中気を付けつつ楽しくお過ごしください。
こらいずは、12/29~1/3までお休みになります。よいお年をお迎えください。
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