こらいずを利用しているお子さんのお母さん「三上えり」さんが自身の経験をもとに執筆した書籍を出版されました。実はこのお母さん、看護師、心理カウンセラー、ヒ プノセラピストなど多彩な資格をお持ちの方で、「タッチケア」や「ヒプノセラピー」 の経験から「自分らしく生きていくことの大切さ」を綴られています。興味のある方は是非お読みください。また、子育てについての体験や思いを寄稿していただきまし たのでご紹介いたします。
<著書の紹介>
うつ病の母と30年間関わる中、うつ病家族として一番大切なことは「うつ病家族自身が自分らしく生きるということ」だと気づく。気づいたきっかけは、長男の出産を機に出逢ったタッチケアと、2021年に出逢ったヒプノセラピーだった。わが子を癒すためにはじめたベビーマッサージを10年続けてきたところ、自分自身を癒し愛することを実感。
また、ヒプノセラピストの養成講座で潜在意識の仕組みを学び「目の前にいる人は自分の潜在意識の現れ」という事実を知り深い衝撃を受けることに。身近な家族や関わるひとが自分の鏡だとするなら、私は「母に生んでもらったこのこころと体を思うままに使い、自分らしく幸せに笑顔で生きる」と決意。
本書では、うつ病家族が自分らしく生きていくことが、なぜ「うつ病」の方ご本人にとって救いとなるのか、そのからくりを私自身の経験を元に綴られている。
ひとはひとに癒される
Kindle版 104ページ 550円
ペーパーバック版 152ページ 1466円
息子が幼稚園の年長の時、幼稚園の先生から一斉指示が通りにくいと言われました。上の子に比べて確かにあまり話を聞かないなとは思いながら子育てしてきましたが、男の子 だしこんなものかな、これもこの子の個性だと思ってきました。
ただ、小学校入学前の年だったのでそのことを聞いて焦りや動揺も少なからずありまし た。私自身の考え方の根本には、子どもがどこへ行っても過度な注意や叱りを受けることなく自分らしく進んでいくことを望んでいましたので、必要な支援を得ようと思いまし た。 こらいずさんの門をくぐり、就学前知能検査も受け、特別支援クラスも視野に入れて準 備をすすめてきました。 でも、どこかで皆と同じようにできないと息子を否定されているかのような気持ち、被 害的な気持ちもあり悩んだ時もありました。
それが、母親である私が自分自身を大切にしながらこころを整え続け意識を変えたこと、自分らしく幸せに生きる選択を決めたことで、状況は何ら変わらなくとも見える世界 や捉え方が変わり随分楽になりました。 そして『息子は息子のままでいい。生きてくれているだけで母ちゃんは幸せ。産まれてきてくれてありがとう』と心から思えるようになりました。
今、小学校2年生になる息子はことばの教室とこらいずさんの力を借りながら、のびのびと成長を重ねています。 子どもは、理解ある周りのサポートがあれば、のびのびと成長していけることも実 感しています。もっと言えば、大人ができることは、その子が生まれ持った芽を花咲かせ るように愛情の水を注いであげるだけで良いのだとも思っています。そうするには、お母 さん自身を大切にして満たしてあげることが先です。 だから、お子さんだけではなくお母さん自身を支える人たちがとても大切だと思ってい ます。 私は、こらいずさんでたくさん話を聞いてもらい力をお借りしながら支えられてきまし た。 お子さんの発達で悩み心のうちを話せないでいる方がいたら、ひとりで抱え込まず同じ 境遇の親御さんや、こらいずの先生方に相談しながらすすんでいっていただきたいと思っています。
三上 えり
「こらいず便り25号」は前号の発行依頼、ずいぶん間が空いてしまいました。
スイッチが入ると何時間でも仕事や作業を続けられるのに、やる気がわかないと後回しにしてしまう。
この「意欲のムラ」は子どもの頃からで、失敗しないためにいろいろ工夫してきましたが、完全になくなることはありません。
40歳を過ぎたころから「これって個性だからなぁ」と自分に言い訳していますw
「宿題をしない」と嘆くお母さんの訴えを聞きますが、実は子どもに限ったことではないんです。
この投稿(こらいず便りweb)は、利用者向け「こらいず便り」をもとに、
個人情報に配慮して編集しています。